route-memo|鉄道旅の記録と旅程設計メモ

鉄道旅の記録と旅程設計メモ。国内完乗、海外・大陸鉄道、短期休暇でも行けるルートを考えます。

柳園経由で敦煌へ|シルクロード鉄道旅 中国編④

※本記事は2013年頃の体験を書いています。現在とは状況が異なることがあります。

シルクロード鉄道旅中国編
 
西安からウルムチへ向かう長距離移動の途中、私はあえて柳園で途中下車し、
敦煌を訪れるルートを選びました。ただしこれは、2013年当時のルート事情に基づく選択です。
現在は鉄道事情が変わっている可能性が高いため、あくまで一つの判断材料として読んでいただければと思います。
この記事では、
  • なぜ柳園で降りたのか
  • 実際に敦煌をどう回ったのか
  • 柳園経由は現実的だったのか
このあたりを、当時の実体験ベースでまとめます。
当時の時刻・ルートでは、敦煌の鉄道駅をうまく組み込むのが難しく、
  • 敦煌から直接ウルムチへ抜ける列車がない
  • 一度戻るような動きが必要になる
という状況でした。
一方で、柳園からであればウルムチ方面への直通列車があり、
鉄道としては一本の流れで繋がる形になります。
正直なところ、敦煌駅を入れると、敦煌〜柳園がバス等となり、
鉄路でつなぐことが難しく、「鉄道旅として途中で途切れる感じが嫌だった」という、
かなり個人的な理由も大きいです。
結果として、柳園で途中下車 → 敦煌を往復するというルートを選びました。
なお、2026年現在であれば、高速列車が行き来する柳園南が拠点になるかと思います。
実際に行く場合は最新情報の確認をおすすめします。

柳園→敦煌(ミニバスで砂漠を進む)

柳園から敦煌へはミニバスで移動します。
(ここまでは「シルクロード鉄道旅 中国編③」で触れた通りです)
砂漠の中をひたすら走ること約2時間。景色はほぼ何もないのですが、
「シルクロードを進んでいる感」は強く、印象に残る区間でした。
やがて視界に街が現れ、敦煌の市街地に到着します。

敦煌の回り方(1日で観光)

この日は柳園へ戻る必要があるため、ややタイトなスケジュールで動いています。
この日は、
  • 午前:莫高窟
  • 午後:鳴沙山(+月牙泉)
という流れで回る計画でした。どちらも市内からバスでアクセスできます。
なお、大きなバックパック(40L)をどうしたかは正直記憶が曖昧です。
敦煌で泊まる計画もなく、どこかで預けた可能性がありますが、このあたりは当時かなり行き当たりばったりでした。

莫高窟(当時は「行けばなんとかなる」時代)

まずは莫高窟へ。当時は特に事前予約などはせず、そのまま現地へ向かいました。
現在は予約が必須になっているようですが、当時はまだかなり自由度が高かった印象です。
現地に着いてまず目に入るのが、岩肌に張り付くように広がる寺院群。
実際に見るとスケール感が強く、写真で見るのとは全く違います。
ちょうど日本語ガイドが空いていたためお願いし、一通り案内してもらいました。
結果としてこれがかなり良く、
  • 仏教美術
  • シルクロードの文化交流
といった背景を理解しながら見られたことで、満足度はかなり高かったです。

莫高窟行き市内バス。緑色。

莫高窟(1)

莫高窟(2)。有名な箇所は保存工事中だった。残念。


バスを待っていると、タクシーに誘われる

見学を終えてバスを待っていると、1台のタクシーが目の前で止まりました。
言葉はほとんど通じませんでしたが、
どうやら「一緒に乗っていかないか?」という相乗りの誘いのようでした。
乗っていたのは、家族で観光に来ているらしいグループ。
少し迷いましたが、せっかくなので同乗させてもらうことに。
結果としてこれが正解で、
  • バスより早い
  • 車内も快適
と、かなりスムーズに敦煌市内へ戻ることができました。
こういう“その場の流れで乗る移動”が成立するのも、当時の中国らしいところだった気がします。(今でもあるかもしれません)

市内で昼食(牛肉麺)

市内に戻り、適当なレストランで昼食。赤くて辛そうに見える麺だったのですが、
実際はそこまで辛くなく、いわゆる牛肉麺のような、シンプルで美味しい一杯でした。長距離移動の途中でこういう食事に当たると、かなり安心します。

一見辛そうに見える麺

鳴沙山と月牙泉(少しだけ体力勝負)

午後は鳴沙山へ。
目的は、砂漠の中にあるオアシス、月牙泉です。
入口から中に入ると、舗装路とはいえひたすら砂漠の中を歩くことになります。
水も尽きかけた頃、ようやく見えてくる月牙泉。
砂漠の中にぽつんと存在する水と建物の風景は、どこか現実感が薄く、不思議な感覚になります。
建物はどちらかというと漢文化寄りの意匠で、 砂漠の中に東側の文化が現れるという、ある種のミスマッチも含めて印象的でした。
中で売っていたジュースはやや高めでしたが、乾いた体には非常にありがたかったです。その後、近くの砂丘にも登ったりして、鳴沙山を一通り満喫しました。

鳴沙山へ向かうバス。青色。

鳴沙山は広い。ラクダツアーもあった。

月牙泉(1)。遠目に見るのが神秘的。

月牙泉(2)。砂漠をバックに漢風の建物。

帰路(旅程崩壊からのリカバリー)

帰路トラブル:バスを逃す

夕方、柳園へ戻るためバスに乗る予定でしたが、バスターミナルを間違えて乗り遅れる

というミス。予定はあっさり崩れます。

敦煌→柳園(タクシー相乗りで120km)

やむなくタクシーへ。

敦煌から柳園までは約120kmとそれなりに距離があります。

ここでも、他の客を集めて相乗りで出発

という流れに。

砂漠に沈む夕日を見ながらの移動は、

結果的にはこの日のハイライトのひとつになりました。

敦煌市内

タクシーは飛ばす。

砂漠に沈む夕日

小ネタ:ハミウリを断る

柳園到着後、運転手からハミウリを丸ごと1個もらいそうになります。

ありがたいのですが、

  • 切る手段がない
  • 列車に乗る直前

という状況でやむなく辞退。

ただ、「No, thank you」がうまく通じず、

“Thank you”だけ伝わってしまい少しややこしいことに。

最終的にはお互い苦笑いで解決しました。

柳園経由は日帰り敦煌は成立するのか(2013年の結論)

このルートは、

👉 成立はするが、やや無理がある

というのが正直な感想です。

理由はシンプルで、

  • 柳園⇄敦煌の往復が重い
  • 公共交通の自由度が低い
  • トラブル時のリカバリーが効きにくい

荷物も抱えていたので、一泊取ってゆっくり回るべきだったかなと思います。

まとめ

柳園経由での日帰り敦煌訪問は、移動の負担がそれなりに大きい、といったところです。

現在は敦煌側の鉄道事情が改善されている可能性もあるため、

実際に行く場合は最新情報の確認をおすすめします。

 

このあと再び柳園駅に戻り、ウルムチ行きの列車を待ちます。

今度は定刻で来ることを願いながら。