ヨーロッパの鉄道には、
「一度は乗ってみたい」と思わせる路線がいくつもあります。
アルプスを越える山岳鉄道。
世界最長級の長大トンネル。
そして、今は失われてしまった国際列車ルート。
本シリーズの旅では、それらを一本の線でつなぐように、
ローマからコペンハーゲンまで鉄道で北上してみることにしました。
※本記事は2017年頃の体験を元にしています。現在は状況が異なることがあります。

目次:
- 旅のきっかけは「渡り鳥ルート」
- 使える有給は9日間
- 路線図と時刻表を眺める時間
- ベルニナ線を組み込む
- 更に「ゴッタルド」を加える
- 3つの“鉄道的名所”を結ぶ旅へ
- 今回の大まかな旅程
- ▶ シリーズ一覧(予定)
- 「移動そのもの」が目的の旅
旅のきっかけは「渡り鳥ルート」
今回の旅を考え始めたきっかけは、
ドイツとデンマークを結んでいた「渡り鳥ルート」でした。
列車ごとフェリーに積み込まれ、海を渡る。
そんな少し変わった国際列車に以前から興味があり、
「いつか乗ってみたい」と思っていました。
ただ、それだけでは日程が余ります。
使える有給は9日間
今回使える有給休暇は9日間。
ヨーロッパへ行くには十分ですが、
「渡り鳥ルートだけ」では少しもったいない日数です。
そこで、
「コペンハーゲンから南へ、鉄道で一本線を引けないか」
と考え始めました。
路線図と時刻表を眺める時間
ここからは、いつもの鉄道旅らしく、
- 路線図
- 時刻表
- 接続
とにらめっこする時間になります。
こうした鉄道旅では、路線図と時刻表を見ながらルートを組み立てています。
(▶海外鉄道旅のルートの組み方|長距離でも成立する設計手順を解説 - route-memo|鉄道旅の記録と旅程設計メモ)
すると、ちょうどよく目に入ったのが、
スイス・イタリア国境を越える山岳鉄道、ベルニナ線でした。
ベルニナ線を組み込む
ベルニナ線は、ミラノから比較的アクセスしやすい位置にあります。
そこで、
- 日本からイタリアへ入る
- ミラノからベルニナ線へ
- スイスを北上
- ドイツ経由でデンマークへ
という流れを考え始めました。
最終的に、
→ローマIN
→ コペンハーゲンOUT
というルートがきれいにつながります。
更に「ゴッタルド」を加える
ここでさらに思いついたのが、
スイスのゴッタルドベーストンネルです。
せっかくスイスまで行くなら、
- 新線であるゴッタルドベーストンネル
- 旧来の山線
両方を体験してみたい。
そう考え、
- チューリヒからルガーノへ新線で南下
- 帰りは旧線経由で北上
というルートを追加しました。
3つの“鉄道的名所”を結ぶ旅へ
こうして最終的にできあがったのが、今回の旅程です。
- ベルニナ線(山岳鉄道)
- ゴッタルドベーストンネル(高速新線)
- 渡り鳥ルート(列車航送)
→ ヨーロッパ鉄道を代表する3つを結ぶルート
となりました。
(おおまか、車代替ですがこの旅のざっくりルート)
今回の大まかな旅程
1日目
- LOTポーランド航空でローマへ
- ローマ半日観光
- 高速鉄道でミラノへ移動
2日目
- ミラノ早朝発
- ティラノ経由でベルニナ線乗車
- サンモリッツからチューリヒへ
- チューリヒ泊
3日目
- ゴッタルドベーストンネルでルガーノへ
- 旧線(山線)経由で北上
- バーゼル経由でフランクフルトへ
4日目
- フランクフルトで休息
- 夜、ハンブルク行き夜行列車(座席)乗車
5日目
- ハンブルクから渡り鳥ルートでコペンハーゲンへ
- 半日観光
- コペンハーゲン泊
6日目
- LOTポーランド航空でワルシャワ経由帰国
▶ シリーズ一覧(予定)
- ②:ローマ到着〜ミラノへ|ローマ半日観光とフィレッチャロッサ
- ③:ベルニナ線でアルプス越え
- ④:ゴッタルド新旧線を乗り比べ|世界一長い鉄道トンネル
- ⑤:フランクフルト夜行列車体験|夜行列車座席泊に挑戦
- ➅:渡り鳥ルートでデンマークへ|今はなきフェリー鉄道航送ルート
- ⑦:コペンハーゲン散策|旅の締めに
- ⑧:この旅のTIPS
- ⑨:まとめ
「移動そのもの」が目的の旅
今回の旅も、
- 有名観光地を巡る旅
- グルメ旅
というより、「移動そのものを楽しむ旅」でした。
絶景の山岳鉄道。
高速新線。
旧来の山越えルート。
そして、海を渡る国際列車。
ヨーロッパの鉄道の多様さを、
短期間で一気に体験するような旅になったと思います。
ヨーロッパ縦断鉄道旅